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浪越徳治郎の孫にあたり「浪越指圧」の3代目となる浪越孝が運営する「浪越指圧アソシエイツ」のオフィシャルサイトです。
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2008/4/22
【Vol.13】『浪越孝SHIATSUサロン』 5/7(水)OPEN
5月7日広尾に「浪越孝SHIATSUサロン」のOPENが決定いたしました。これは私が技術顧問をさせていただいている株式会社W.O.Wと株式会社浪越指圧アソシエイツのコラボレーションにより実現したもので、私が提唱する完全個室のプライベートルームでゆっくりとリラックスして指圧を受けていただけることと、オイルマッサージも加え、皆様に喜んでいただけるお洒落なSHIATSU SALONを提供するためです。

                       

平成13年に「銀座浪越SHIATSU倶楽部」を私の恩師である藤井正弘院長と私の二人で開設したのも東京の銀座において二人で指圧院を成功させることが出来れば世界中どこに行っても、高度な指圧の技術と知識を持っていればたった二人でもやっていけるということを証明できると思ったからです。

今回のプロジェクトは株式会社OMGグループ社長で株式会社W.O.W大平雄伸代表より2年前に「一緒に指圧を広めてみませんか?」と声をかけていただいたのがきっかけでした。大平代表とは10年前に格闘技関係の知人から紹介され、公私共に親しくお付き合いをさせていただいております。

大平氏はもともと柔道家で柔道整復師として一流の臨床家でもあり、現在は全国160店舗の整骨院、介護施設をはじめとする健康産業の第一人者でもあります。昨年からホテル事業にも進出し東京ディズニーリゾート内のディズニー直営ホテル「ホテルミラコスタ」と「アンバサダーホテル」にも指圧マッサージを提供している実業家です。

私は今回の新サロンにおきまして私自身が直接技術指導し、私自身が自ら一人ひとり指圧を受け指導した方たちで、全員が「あんまマッサージ指圧師国家資格免許」を持っている有資格者でありますので安心しておこしいただきたく思います。広尾新サロンの責任者は20年前から私がとても信頼している先生で私をいつもサポートしてくださっている高木洋江先生をはじめ、とても優秀な先生方をスタッフとして皆様をお待ち申し上げておりますので最高の技術を提供させていただけることでしょう。私自身、このように素晴らしいスタッフに囲まれている自分を本当に幸せだと思っております。

私はこれからの指圧師は将来、独立支援をしてくれる会社で技術を学んでいただきたいと思います。指圧師一人が一日に施術出来る患者様の数は10人が限界です。技術を身につけられた方には新たに経営者でもあり指導者としてサロンの経営にも携わっていただきたいというのが私の気持ちです。私は努力された方には最低でも2店舗以上のサロンを独立してもっていただきたいと願っております。

「日本の指圧」から「世界のSHIATSU」となった今、「指圧院」から「SHIATSUサロン」へ私は後進の育成に力を注いでいきたいと思っております。

私自身も銀座浪越SHIATSU倶楽部で患者様の指圧に励むと同時に、高度な知識と技術、素晴らしい魅力ある人間性を兼ね備えた本物の指圧師を世界に羽ばたけるよう、人材育成に更なる力を注いで発展させていきたいと願っています。
2007/11/21
【Vol.12】美容と『指圧』
私の父、浪越徹は美容指圧にも力を入れておりました。

父、徹は1973年に『スペインレディアン美容学校』の女性エステティシャンが来日した際、講義を行ったことが美容指圧の最初でした。それをきっかけに、1974年にスペインのマドリッドとバルセロナにて、『第1回レディアン指圧セミナー』が開催され、父、徹が招聘されました。そこで女性エステティシャンへの指圧指導が行われました。

1976年6月にはフランスの『エディプソス美容センター』により父、徹が招聘され、『第1回フランス指圧セミナー』が開催されました。ヨーロッパ全土のエステティシャンに対する指圧指導を行い、美容関係者の指圧に対する高い評価を受け、大反響を呼びました。11月には父、徹と共に祖父、徳治郎も招聘され、『第2回フランス指圧セミナー』が行われたのです。

1980年には東京の帝国ホテルにおいて、『エステティック国際会議』が開催され、フランス、オランダ、スペイン、メキシコのエステティック関係者からの依頼で、別会場において父、徹による『指圧の講習会』が開催されました。

1981年にはメキシコの『エステティカアブリカーダ美容学校』の招聘により、指圧講習会が開催され、テレビマスメディア等で紹介されました。

このように父、徹が世界のエステティシャンに対して指導してきた結果、美容指圧が世界中に広がったのです。

現在、私は美容という分野におきましても、『学校法人河原学園』河原次瞭学園長より、『国際トータルビューティーカレッジ』の副校長職の辞令を拝命致しまして、エステティック、理容、美容関係への教育にも力を注いでおります。

『国際トータルビューティーカレッジ』での美容指圧の講義


去る11月11日、『韓国エステティック産業協会』イム・ヨンチョン会長の招聘により、『第4回韓国エステティック産業博覧会』におきまして『指圧の講演』をさせていただきました。来場者は過去最高の1万5千人とのことでした。私はその会場で指圧の概論を含め、父、徹が考案した自己指圧(セルフケア指圧)、パートナーチェア指圧、そしてストレス測定器を使っての講演を行いました。その結果、韓国美容関係者の指圧への理解を得られることができたのではないかと思っております。

12日はSha Sha Kim氏の『Allonnge M Academy』でエステティシャンを目指す学生さんに、指圧の講演をさせていただきました。学生さんをモデルに美容指圧のデモンストレーションも披露しました。

来年70歳の古希を迎える
母の満都子(まつこ)
頚部セルフケア指圧の時、来年70歳古希を迎える私の母の写真を皆さんに見せながら、母は毎日自分で頚部と腹部セルフケア指圧をしていることと、週2回の浪越指圧スタンダード(全身指圧/60分)を受けていることを話しました。それが若 さを保てる要因であると伝えた所、母の写真を見て50歳代にしか見えないと皆さんは驚いていました。

私は、学生の皆さんが真剣に学んでいただけたことがとても嬉しく、指圧に国境は無いとつくづく感じました。講演終了後、学生さんたちから「日本に帰らないで」と言われた時は本当に皆さんの気持ちが嬉しかったです。今までも世界中のたくさんの国で指圧の講演を行ってきましたが、私にとってそのような言葉を聞いたのは初めてのことでした。私が韓国の学生さんと出会った印象は、とても真面目で行儀がよく、明るく快活であるということでした。


今回、私は2度目の韓国訪問でしたが、20数年前に祖父と共に初めて訪れた時と比べると、凄まじい発展を遂げていました。ソウルにおいては道路は片道5車線以上は当たり前で、私が宿泊させていただいたホテルはファイブスターの本当に立派な素晴らしいホテルでした。私が出会った韓国の人々は、とても親切で優しく、本当に私自身も見習わなければいけないと、強く心に感じました。

最後になりますが、こんなにたくさんの笑顔に囲まれて私は本当に幸せです。世界中どこに行っても指圧がみんなを笑顔にしてくれるのです。これからも世界中の人々が笑顔になるように、浪越指圧本流の指圧を世界に広げて行きたいと思います。

たいへん有意義な時間を過ごした今回の韓国訪問は、韓国エステティック学校の皆さんの笑顔に囲まれて終了しました

2007/8/9
【Vol.11】音楽と『指圧』
8月5日トッパンホールにおきまして、天才ピアニスト辻井伸行さんのソロピアノリサイタルにお招きいただき行ってまいりました。

伸行さんは17歳の時にポーランドのワルシャワで行われました「2005年ショパンコンクール」で見事に批評家賞を受賞した方で、世界のクラシック業界の音楽関係者から最も注目されているピアニストです。

伸行さんとは、お母さまのいつ子さんを私が指圧させていただいている関係で家族ぐるみのとても親しいおつき合いをさせていただいております。お父さまは産婦人科病院を経営されていらっしゃる先生でとても立派な方です。

10月24日には、「エイベックス-クラシック」からデビューCDの発売も決定し、デビュー前のコンサートとして今回のリサイタルは「オール・ドビュッシー・プログラム」で本当に素晴らしい演奏会となりました。更にアンコールでは、オリジナル曲を2曲披露し、作曲家辻井伸行としての片鱗を魅せられました。

これまでにもたくさんの演奏会で、数え切れないほどの難しい曲を弾いてきた伸行さんですが、「リハーサルや練習の時よりも、たくさんのお客さまが来てくださる本番の方が燃えて、最高の演奏が出来るんです。」と私に話してくれました。

また、現代における世界の天才41人のうちの一人「音楽の神に愛された少年」として紹介されたこともあるのですが、まさしく彼こそ日本が生んだ最高のピアニストであり究極の天才であると思います。私はクラシック音楽が辻井伸行という一人の人間により更に広がって大衆化されることにより、人々が本当の音楽の素晴らしさを彼の奏でるピアノによって知ってもらえるのではないかと思っております。

伸行さんには、手となり足となり最高のプレーイングマネージャー且つアドバイザーでもある元フリーアナウンサーのお母さまのいつ子さんがいらっしゃるからこそ、その能力があますことなく発揮できるのだと思います。私は、そのようなお母さまの健康管理に指圧で携われますことを心から幸せに思っております。

辻井さん御一家と会食をご一緒させていただく時に、私がいつも思うことは本当に素敵な御両親が、伸行さんを愛しみ育まれたことが天才を育て成長させたのだ、ということを心より感じさせられるということです。

4歳でピアノを始め、今年から大学生となった伸行さんに対して、私のような音楽には素人の人間が言うのもおこがましいことですが、辻井伸行さんのピアノを一度でも聴かれた人は、更なる素敵な人生を発見されることと思います。

人々に音楽を通して、幸せと喜びを与えてくれる天才ピアニスト辻井伸行さんの次回ピアノリサイタルは、2008年1月31日(木)に『サントリーホール』で行なわれます。プロデビュー後は、更にグローバルに精力的な活動をされることでしょう。私はこれからもずっとファンとして、また友人として応援させていただきたいと思います。

コンサートを終えたばかりの伸行さんと
伸行さんを私の親しい音楽仲間たちが囲んで
(左から二番目が伸行さんのお母さま)
2007/6/15
【Vol.10】オランダ指圧セミナー2007
故デニス・ビンクス先生によって、1977年にヨーロッパで初めての指圧の学校が創られたのはオランダでした。1993年にヨーロピアン指圧協会を創設されたのもビンクス先生で、私はその時、父徹と藤井先生らと共に初めてオランダを訪れました。その時から、今年は15年目になります。

今回、オランダにおきまして6月2日、3日に「TAKASHI NAMIKOSHI SHIATSU SEMINAR 2007」が開催されました。これは「DUTCH SHIATSU ACADEMY」の招聘により行われ、私が祖父と父から学んだ浪越家直伝の技術をオランダの指圧師の皆さんに学んでいただくことを目的としたものです。

初日は、『フローズンショルダーの臨床応病操作』を指圧治療台とマット(布団)を用いての二通りのデモンストレーションを行い、一人ひとり私自身が手をとり直接の技術指導をしました。



二日目は、『ストレスと指圧』というテーマで世界的に共通の問題となっているストレスを軽減させる応病操作を行いました。今回は海外で初めて、唾液アミラーゼによるストレス指標値を測定する測定器「COCORO METER」を用いて、指圧デモンストレーション前後に測定モデルのベリー先生を測定した結果、デモンストレーション前に95という強いストレス指標値であったものが、デモンストレーション後には9の状態にまで低下し、セミナー会場は驚きに包まれました。このようにストレスの数値を簡単に測定できるようになったことは、我々指圧師にとって、患者さんに指圧の効果を理解していただける最良のものであると考えます。また現在、世界的にディプレッションの患者が急増していることについても、指圧治療により脳の神経伝達物質であるセロトニンの分泌が促され思考力を向上させると同時に改善させることが考えられるということを、実際、私自身の臨床研究としてお話しました。



6月5日には、「DUTCH SHIATSU ACADEMY」のインストラクターへの特別指導を行ないました。少人数ならではの細部にわたる実技指導で、要点を良く理解してもらい、応病操作を充分に習得されたと思います。正しい指圧法は、正しく習得したインストラクターから生徒に指導されていくもので、インストラクターへの指導は一番大切なことなのです。



また今回、マットだけでなく指圧治療台を使用したことについては、指圧師自身が膝の痛みをわずらっている方が非常に多いので、関節軟骨に負担をかけることのない、指圧治療台での正しい技術を学んでいただくためです。私の祖父徳治郎も長年、指圧師という職業を通し、布団での指圧が主でしたので膝の痛みを訴えておりました。かねてより父徹に膝に負担のかからない指圧治療台を創れないものかと相談したことから、オリジナルの「NAMIKOSHI SHIATSU TABLE」が完成したのです。現在、私自身も指圧院において父が開発した指圧治療台を使用しております。

オランダ指圧セミナーが大成功のうちに終了した後、ヨーロッパ全土に指圧を広められた第一人者であり、ヨーロピアン指圧協会を創られた故デニス・ビンクス先生のお墓参りをさせていただいたのですが、偶然にもその日6月6日はビンクス先生のお誕生日であることを、ビンクス先生の奥様であるシルビアさん(現ヨーロピアン指圧協会会長)より伺い、本当に驚きました。私のことをいつもジャパニーズサン(日本の息子)といってとても可愛がって下さったデニス・ビンクス先生。私はデニス・ビンクス先生の墓前でこれからも世界に『正しい本物の指圧教育』を推進して行くことを誓って、オランダをあとにしました。



私は、今回のセミナーを無事に終えることが出来たことで、本当に心の綺麗な素晴らしい人々に囲まれ、そして助けられていると実感しました。「DUTCH SHIATSU ACADEMY」のパウラ小林先生、ナタン・クランツ先生、インストラクターの方々、それからパウラ先生のご主人でオランダの空手MASTER小林秋男師範、本当にお世話になりました。心より感謝いたします。

6月2日のセミナー『フローズンショルダーの臨床応病操作』を終えて
6月3日のセミナー『ストレスと指圧』を終えて
2007/5/2
【Vol.9】輪島被災地『ちゃんこ』と『歌』と『指圧』ボランティア
4月25日と26日、輪島被災地に2回目の指圧ボランティアに行ってきました。

今回は4月26日に、石川県出身の日本相撲協会千賀ノ浦親方(元関脇舛田山)が、輪島被災地の皆さんに『ちゃんこ』を食べていただくために慰問するので、一緒に行かないかと声をかけていただいたのがきっかけです。千賀ノ浦親方とは、親方の大学時代の友人の紹介で知り合い10年近くのお付き合いをさせていただいております。

そのお話を築地和光の仲間で歌手のKoBAさんにしたところ、是非行きましょうということになり、私たち二人は『指圧治療台』と『ギター』を車に乗せ、一足先の25日に輪島入りしました。

輪島市役所からの紹介で諸岡公民館に着いたのは16時でした。それから早速指圧治療台での指圧を開始しました。この諸岡公民館におられる方のほとんどは全壊で家を失った方とお聞きしました。

あの大地震からちょうど一ヶ月たったその日、皆さんは私の指圧を受けるのを本当に楽しみにしていてくださったとの事でした。21時まで約20人の方を指圧させていただきましたが、肩から腰にかけてと、足の疲れを訴える方がほとんどでした。皆さん本当に疲労が蓄積し、満身創痍であったのが指圧を受けられた後には「楽になった、本当にありがとうございました」とおっしゃってくださいました。

今回は歌手のKoBAさんも一緒で私が指圧をしている時に、アカペラで歌を歌ってくださり被災されたお年寄りの方々は大変な喜びようでした。

指圧が終わった21時過ぎにKoBAさんが歌われたオリジナルの即興の歌は、言葉で言い表せないほど素晴らしく、心の奥に響き渡り、全員に感動を与えてくれました。私自身、涙をこらえることが出来ないぐらいの歌でした。本当に心が清らかに透き通っていくのが体感できた日でした。

26日は輪島市役所にご挨拶に伺ったあと、門前会館にて千賀ノ浦親方と合流しました。親方と力士の方々は門前会館1階と諸岡公民館にて『ちゃんこ鍋』を作り、被災者の方々に食べていただきました。私とKoBAさんは昨日の諸岡公民館同様、指圧と歌のコラボレーションで門前会館2階にて約15人の被災者の方に、指圧と歌で喜んでいただきました。

私も指圧奉仕が終わると1階でちゃんこをいただきましたが、本当においしくておかわりで3杯もいただきました。そしてちゃんこを作っているテントの前で、KoBAさんの歌が始まると門前会館の窓が一斉に開き、お年寄りの皆さんが聴き入っている風景に私は深い感銘を受けました。

28日からは、皆さん仮設住宅に徐々に住まわれるそうです。今回もお年寄りの皆さんとお話をさせていただき教えられたことは、被災された方全員が「本当に私たち仲がいいんですよ」と誰もがおっしゃっており、全員が助け合って力を合わせて生活しているということは本当に素晴らしいことだと再認識させられました。

こんな大きな地震に見舞われ、家を失っても「みんなで一緒にいられるから一人よりもにぎやかで楽しい」とお話してくださった皆さん。今回も色々と学校では教えていただけないことをたくさん学ばせていただきました。そのことに深く感謝いたしますと同時に、一日も早い輪島の復興を心よりお祈りしております。

 
懇意にしていただいている千賀ノ浦親方、おかみさんをはじめ力士の皆さんと歌手のKoBAさん、
今回のボランティア活動に参加した全員で浪越指圧のポーズ。
それにしてもこのメンバーに囲まれると、80kg近くある私が小さく見えます…。
(輪島市門前会館前にて)  
2007/4/11
【Vol.8】輪島被災地と『指圧ボランティア』
去る4月の2日と3日に石川県輪島市の被災地を訪れました。目的は被災者の皆さんに指圧を受けていただいて、元気を取り戻してもらうためです。

初日は婦人会館で職員の方へ指圧奉仕をおこない、二日目は門前町の門前会館で被災された方々へ指圧をさせていただきました。下は6歳の坊やから上は88歳のおばあちゃままで幅広い年齢層の方々にとても喜んでいただきました。

二日間で約20人の皆さんへの指圧奉仕ができました。東京から車で運んでいった指圧簡易ベッドを用いての指圧は、足腰の疲れを訴えている方への負担も少なく、無理のない姿勢で移動がスムーズなのでたいへん好評でした。また、肩から背中への痛みを訴える方も多く、うつぶせ時に顔を乗せ、下を向いたまま受けることができるベッドでの指圧は大正解だったと思います。

輪島市役所の福祉課の皆さんにはたいへんお世話になり、まだまだ余震の続く中、いろいろと親切にしていただきました。もし、市役所福祉課の皆さんのお力がなければ、被災者の方々にこんなに喜んでいただけなかったことと思います。

指圧を受けられた方は、ほとんどが一人暮らしのご老人でした。長年暮らした思い出の家屋が今回の地震によって倒壊し、今までの平穏な暮らしがいっぺんに変わってしまった方、それでも前向きに明るくしている方、指圧が終わってベッドから降りると、目を真っ赤にしてお礼を言ってくださったたくさんの方々。今まで必死で気丈に頑張っていらしたのが、身体の凝りとともに、心も緩んでしまったのでしょうか。そのあふれる涙を見たとき、「また東京から来ますからね!元気で待っていてくださいね!」という言葉をかけてさしあげることしかできませんでした。

ほんの少しでも被災者の方に喜んでいただき、私は本当にこの指圧という仕事をしていて良かったと思います。助け合って生きるということが、人間には一番大切であるということを輪島の人々から教えられました。

今回、被災地へのボランティアにお誘いいただきました「築地 和光」のご主人丹羽徳多郎氏、丹羽氏のお子さん仙一君、美香子ちゃん、そして被災地で右も左も分からない私たちに、親切に応対してくださった輪島市役所の泉原さん、柴田さんをはじめ、市役所の皆さんに心から感謝いたします。また、この土地の伝統工芸でもある輪島塗の工房や倉庫など、多大な被害にあわれた桐本さん、たいへんお世話になりました。一日も早い地域の復興をお祈りしております。

たくさんの災害ボランティアの方々 避難所に用意された仮設トイレや飲料水
指圧ボランティアで、少しでも被災者の方のお役に立てたことをたいへん嬉しく思います。
2007/3/28
【Vol.7】スポーツと『指圧』
浪越SHIATSU倶楽部では、野球、サッカー、水泳、空手、柔道、相撲、ボクシング、レスリング、総合格闘技、アメリカンフットボール、ゴルフ、トライアスロン、ラグビー、テニス、サーフィン、スキー、スノーボード等、ジュニア、アマチュアからプロフェッショナルスポーツまで幅広い競技においてスポーツアスリートのための『スポーツSHIATSUコンディショニング』を行っております。

私の理念は指圧で、激しいスポーツ競技における選手のコンディショニングをすることです。

私自身、指圧を通してスポーツ選手の健康管理のお手伝いができることを本当に幸せだと思っています。

今年度からは、日本におきましてもプロフットサルチームがつくられるということですが、私自身も文京フットサル連盟の会長を仰せつかり、今まで以上にスポーツアスリートの育成に微力ながら貢献できればと考えております。

森川琢也選手
先月、ベルギーで行われた空手のダイヤモンドカップ軽量級(70kg以下)にて森川琢也選手が見事優勝いたしました。森川選手は13歳の時から指圧を受け、試合前後のコンディショニング作りをしてきました。そして15歳の時には全日本のジュニアチャンピオンとなり、今回はアウェイでのプレッシャーの中、自己の体調管理と練習における努力の結果、圧倒的な強さで優勝を掴んだのです。

森川選手は激しい稽古、練習によって疲労した肉体を浪越SHIATSU倶楽部での『スポーツSHIATSUコンディショニング』により、最高の力を試合で出せるように取り組んできました。4月からは順天堂大学への入学も決まり、空手に加え、トライアスロンにも力を注いでいくとのことです。

私はこれからも、日本から世界へ翔くスポーツ選手が、一人でも多く出ることを心から願いスポーツアスリートへの『スポーツSHIATSUコンディショニング』の研究に力を注いでいくつもりです。

表彰台の一番上に立つ森川琢也選手 空手世界王者の鈴木国博選手(左)らとガッツポーズ
2007/1/22
【Vol.6】マリリン・モンローさんと『指圧』
私の祖父が、マリリン・モンローさんを『指圧』した時のお話をします。

現在、松井秀喜選手が所属しているニュ−ヨークヤンキースに当時在籍をしていた、メジャーリーグNo.1のスーパースターであったジョー・ディマジオ選手と結婚したマリリン・モンローさんは、昭和29年にハネムーンで来日し、帝国ホテルに宿泊していました。

来日中、モンローさんは疲労とストレスによって不眠症になり、睡眠薬を常用していました。

そこで、付き添いで同じく日本を訪れていたフランク・オドール監督(ディマジオ選手のサンフランシスコシールズ時代の監督)が以前来日した際に、指圧をしてもらった『指圧師 トクジロウ ナミコシ』が日本にいるじゃないか…、ということでお呼びが掛かったのです。

これが、世界一の美女を『指圧』するきっかけとなったのです。

祖父曰く、帝国ホテルの205号室で横たわっていたモンローさんは、紫色のガウンをまとっていたそうです。そこで左の肩甲間部の緊張が強い事が原因であると確信した祖父は、その部位を集中的に指圧し、わずか10分足らずで先程まで硬く緊張していた筋肉を柔軟にさせました。

しかし、祖父は絶世の美女を10分で終えるわけにはいかない、と“浪越スタンダード60分”の『指圧』を行いました。モンローさんはよほどリラックスされたのか、そのまま寝息を立てて眠ってしまったそうです。

それから、モンローさんは『指圧』をたいへん気に入られ、朝鮮戦争の米軍慰問に訪れたのをはさみ、計7回の『指圧』を祖父から受けるに至ったのです。

祖父は指圧道一筋の人生の中で、モンローさんを指圧できた事が何よりも一番の幸せであったと、常々私に話してくれました。

祖父は指圧師という職業を通し、自らが一生懸命汗を流して働き、一人の臨床家として人々に喜んでいただける事を誇りに思い生きていました。そんな祖父の背中を見ながら、私の父 徹も、そして私も指圧師として学んできました。こうして私たちは、親子三代にわたる指圧一家となったのです。

昭和53年8月 祖父、父といっしょに訪れたロスアンジェルスにあるモンローさんのお墓にて。(撮影:孝、左から父 徹、祖父 徳治郎)

モンローさんを偲んで、限定復刻されたイニシャル入りのたいへん貴重な『真珠のネックレス』。ハネムーンで来日した際、ディマジオさんからモンローさんへ贈られたものと同じモデルです。

今回特別に復刻版の『真珠のネックレス』をお借りできたので、プロのカメラマンに撮影してもらい画像を残しておく事にしました。
2006/11/07
【Vol.5】TBSテレビ『カラダのキモチ』で浪越SHIATSU倶楽部がクローズアップ!
10月22日(日)朝7時、TBSテレビで放送の『カラダのキモチ』に浪越SHIATSU倶楽部がクローズアップされました。この日に放送された内容は、日本人に多い「肩こり」*の効果的な解消方法に注目し、もっとも効果的な「世界のマッサージ方法」の特集でした。
*日本人女性の悩み、第一位は「肩こり」(男性では第二位)。〜国民生活基準調査より

番組では、肩こりの原因となる筋肉が「表層筋」、「中層筋」、「深層筋」の3つの層に分類されることから、それぞれの原因に合った解消方法として、「深層筋」の解消方法に、日本の『指圧』が取り上げられました。

この場面で浪越SHIATSU倶楽部が『指圧療法』の代表として紹介されました。

「深層筋」の肩こりに、日本の『指圧』が効果的な理由を簡単に説明します。
「深層筋」に効果を集中させるには、凝った筋肉を的確に捉え、ピンポイントの垂直圧で深層筋まで浸透させる「指圧」がもっとも有効です。さらに筋膜内の血液を活発に押し出すベンチュリー効果*で疲労物質(乳酸)がグリコーゲン化され、筋組織が柔軟化することにより循環障害を回復させる事が期待できます。また全身を「指圧」することで、60兆の細胞が活性化。筋組織の活力が促され、骨格筋が柔軟になり、内臓機能の活性化にもたいへん効果的です。

*ベンチュリ−効果とはホースで水をまく際、ホースの先を指でつまむことで水に勢いが付く現象。


今回、テレビで「指圧」を取り上げてもらい、たくさんの人にその効果を知ってもらえたことは、指圧業界にとってたいへん喜ばしいことでした。そして、私が一番うれしかったことは「指圧」を受けてもらった人の笑顔が、テレビを通してたくさんの人に伝えられたことです。
2006/05/25
【Vol.4】ストレス測定器「COCORO METER」
「COCORO METER」の本体と測定チップ
ニプロ株式会社と富山大学工学部山口昌樹助教授によって、共同開発された測定器「COCORO METER」は、ストレスが増大することにより唾液中の消化酵素アミラーゼ濃度が高まる現象を利用して身体におけるストレスの度合いを測定するというものです。唾液を摂取するチップにより、約60秒でストレス指標値が判定できます。EXPO2005愛知万博において大好評を得て、NHKのニュースをはじめ、新聞や各メディアにおいても大絶賛されています。

浪越SHIATSU倶楽部ではニプロ株式会社より、「COCORO METER」の発売前から試作品をお借りして、指圧治療前と指圧治療後の患者のストレス指標の数値がどのように変化するかを実験し、データを取らせていただきました。その結果、指圧治療後にストレスの数値が下降した人は全体の約82%に上りました。(前後の数値が同数値の人に関しては省いています。歯槽膿漏、歯周病などの症状の場合、数値が正しく得られないこともあります。)

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師などの治療院で施術を受けられる人や、医療系の学校においての臨床実技の研究や治療方法の効果を学ぶ指針に、また仕事、スポーツ、勉強などのあらゆる場面において、あなたのストレスを測定してみてはいかがでしょうか?そして何が自分にとって、ストレスの削減になるのかを見つけてください。

当院の患者さんにも好評です。
測定結果は分かりやすく表示します。

「COCORO METER」の製品に関するお問い合わせは
ニプロ(株)国内事業部 輸液・検査商品営業部
TEL 06-6737-3168
http://www.nipro.co.jp/
2006/03/09
【Vol.3】指圧の基本は日本古来の動作!?
日本人は、日常の生活や武術で戦う時などで、着物がはだけない動作を大切にしてきました。「よじらない」、「ねじらない」、「うねらない」の動作は、見た目が美しいだけではなく、筋肉や関節に負担をかけず、効率よく効果をあげます。指圧の動作にも、日本古来からの動作の一つである「なんば動作」が応用され、使われています。
2006/02/23
【Vol.2】笑いが身体を助ける!?
リウマチ患者に採血検査をし、落語を1時間聞いてもらいました。その後、もう一度採血した結果、落語を聞く前と聞いた後では、リウマチの痛み・炎症を悪化させる物質のインターロイキン6やインターロイキンγ、ストレスホルモンのコルチゾールの数値低下が殆どの方にみられたという実験結果の報告がありました。

笑うということが痛みを減少させたと考えられます。人の身体は笑うことにより血液中のNK細胞が活性化し、自然治癒力が強まり免疫機能も向上していくのです。
2006/02/03
【Vol.1】浪越指圧は手軽な健康法!
人の身体は指圧を受けることで脳波がα波になり、β-エンドルフィンが脳内に分泌されます。β-エンドルフィンは脳を活性化させ、身体の免疫力を高め、疾病予防やストレスの軽減、解消をする効果が期待できます。今日では平均寿命より健康寿命が注目されています。さまざまな病気やストレスと同居する現代人にとって指圧はたいへん手軽な健康法です。
2005/09/01
ウェブサイトオープン!
みなさま、はじめまして。浪越SHIATSU倶楽部の浪越孝です。
この度、浪越SHIATSU倶楽部がウェブサイトをたちあげました。
このコラムは浪越指圧のトリビアや、おもしろく身体のためになる情報を、定期的にどんどん更新していきます。
これまで当院に来院された方はもちろん、指圧に興味をお持ちの方には、たいへんお役に立てる情報です。是非、お楽しみに!!
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